興行収益とデータの凄さ
東映のプロデューサー・俊藤浩滋と笠原和夫(脚本)、深作欣二(監督)らによって作られたこのシリーズは、当時の映画界において前代未聞のハイペースで量産されました。
- 第1作の公開: 1973年1月13日
- 全5部作の公開スケジュール(本編):
- 第1作『仁義なき戦い』(1973年1月)
- 第2作『仁義なき戦い 広島死闘篇』(1973年4月)
- 第3作『仁義なき戦い 代理戦争』(1973年9月)
- 第4作『仁義なき戦い 頂上作戦』(1974年1月)
- 第5作『仁義なき戦い 完結篇』(1974年9月)
シリーズが進むにつれて評判が口コミで広がり、興行成績は右肩上がりに上昇。
シリーズ最大のヒットとなった第5作『完結篇』では、配給収入3億7100万円を記録。
見どころとこだわりポイント
数字や興行収入以上に、このシリーズが持っている「映画史的なデータ・記録」の凄さは以下の点にあります。
- 「実録路線」というジャンルの確立: それまでの「勧善懲悪な昔のヤクザ映画(任侠映画)」の主流を完全にひっくり返し、実際の抗争事件をベースにした「実録映画」という一大ブームを巻き起こしました。
- 圧倒的なリピート率と熱狂: 封切館には凄まじい数の観客が押し寄せ、立ち見どころかスクリーンの下まで人があふれ返るほどの熱気だったと言われています。
- 後世への影響(受賞・ランキング常連): キネマ旬報をはじめとする映画雑誌の「日本映画オールタイム・ベスト」などでは、常に上位の常連として名前が挙がり、北野武監督をはじめとする国内外の多くの映画人に計り知れない影響を与え続けています。
- 生々しい臨場感: 手持ちカメラによるドキュメンタリータッチの映像と、スピーディーで容赦ない暴力描写。
- 群像劇の人間ドラマ: 裏切りと権力闘争の中で、時代の歯車に翻弄される男たちの悲劇。
- 名優たちの熱演と広島弁: 菅原文太をはじめとする名優たちによる、アクの強い悪党たちの鬼気迫る演技と荒々しい方言のセリフ回し。
- 徹底した「実録」の追求: 実際の抗争の当事者の手記をベースに、脚本家が現地で綿密な裏取り取材を行ってリアルな台本を構築。
- 任侠映画の否定: 「義理と人情」を美徳とした従来のヤクザ映画を覆し、「仁義なんてない(綺麗事と裏切りの世界)」という冷徹な現実を描いた。
予告編
【予告編】仁義なき戦い
仁義なき戦い 広島死闘篇 (プレビュー)
仁義なき戦い 代理戦争(予告編)
『仁義なき戦い 完結篇』(1974)予告編
名シーン・名ゼリフ
「山守さん、弾はまだ残っとるがよ…」(広能昌三 / 菅原文太) 裏切りを繰り返す親分・山守に対し、怒りと絶望を押し殺した低い声で言い放つ、シリーズを代表する伝説のセリフ。
「どこの世界に親分殺してまで生き残るバカがいるか!」 組織の論理や利害関係のなかで、人間性が完全に麻痺していく狂気を表した数々の罵声ややり取り。
「のォ、広吉……弾はまだ残っとるがよう……」
— 広能昌三(映画『仁義なき戦い』)
配信情報
- U-NEXT: 見放題配信あり
- Hulu: 見放題配信あり
- Amazon Prime Video: レンタルまたは購入、もしくはPrime Videoチャンネル「東映オンデマンド」等で視聴可能
※配信状況は時期によって変動する場合があるため、各サービスの最新情報をご確認ください。自宅のテレビやスマホで手軽にあの名作の熱量を体感できます。
(Blu-ray・DVD)情報
1. 仁義なき戦い Blu-ray COLLECTION(廉価版5枚組)
- 特徴:映画5部作(第1作〜完結篇)の本編ディスクのみをコンパクトにまとめた、お求めやすい定番のBlu-rayセットです。
- 収録内容:
- 『仁義なき戦い』
- 『仁義なき戦い 広島死闘篇』
- 『仁義なき戦い 代理戦争』
- 『仁義なき戦い 頂上作戦』
- 『仁義なき戦い 完結篇』
2. 仁義なき戦い Blu-ray BOX(初回生産限定・豪華版)
- 特徴:ファン必携の豪華特典が網羅された決定版BOXです。
- 豪華特典:
- 「総集篇 仁義なき戦い」(1980年公開版のBlu-ray)
- ドキュメンタリー番組「“仁義なき戦い”を作った男たち」(DVD)
- 特製ブックレット、当時唯一作られた劇場の縮小パンフレット、ロビーカードの復刻版など


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